子育ては究極の育成ゲーム

子育てというのは、実際やってみると本当に大変です。

もちろん自分は父親なので出来ることはたかが知れているのですが、それでもそれなりに大変なのです。

しかし、ゲーマー的な視点で見てみると、これ以上の無い究極の育成ゲームであることが分かります。

正直言って大人になると自分の成長速度ってあんまり感じることはないですよね。

でも子供は目に見えて成長するので、ある意味では結果が分かりやすいゲームなのです。

そして、そのゲームをどう攻略していくかが楽しみであると言えるでしょう。

産まれてからを振り返ってみると、最初は寝てるだけだったのが1年も経つと自分で歩き回るようになります。

歩く距離は日に日に伸びていくし、バランスもとれるようになってきます。

そんな様子を見ていると、自分自身はどうすれば良いのかをおのずと考えてしまうわけです。

例えば平日で考えてみると・・・

子供は寝るのが早いので、仕事から早く帰ってくる必要がありますよね。

でも仕事を早く終わらせるのも限度があるので出社時間を早くするしかありません。朝7時とかに会社にいくと誰もいないので効率も良いです。

やはりレベル上げは狩り場が空いている時にやるのが良いのです。

そして昼休み。

子供はどんどん成長するので、情報収集は欠かせません。どんなご飯をあげれば良いのか、どんな玩具が良いのか、お母さんは何が困るのか、調べることは多いです。

まぁダンジョンやボスの情報を事前リサーチするのは当たり前なので、これも朝飯前ですね。

そんなこんなで仕事を終わらせて家に帰宅です。

まずはすぐにオムツをチェック。夕方になるとお母さんも疲れてオムツ替えを忘れがちなのでフォローが必要です。

その後に子供にご飯をあげます。

ところが・・・素直に食べてくれるとは限りません。そんな簡単に倒せるボスなどいないのです。

子供のご機嫌をとるために吟遊詩人にジョブチェンジして「うた」を歌ったり、踊り子にジョブチェンジして「おどり」を駆使しながらご飯を終わらせます。

まだ言葉が正しく伝わらないので、予測不能の動きをしてきますから、じっくりと動きを観察しながら攻略することが求められます。

そのあとは大人がご飯を食べて、お風呂イベントです。

お風呂はお母さんと一緒に入るので、その隙に夕食の洗い物をします。これはいわゆるパーティの役割分担と言えますね。

お風呂から出てきそうになったらタオルやローション、オムツやパジャマを用意して子供の受け取り準備にとりかかります。

幸いうちの子供はお風呂が好きでご機嫌がいいです。この辺は定例の動きなのでパターン化できますから攻略は容易ですね。

その後しばらくは子供遊ぶのですが、ここでステータスの確認ができるわけです。

今日はどんな能力が上がったのか、はたまた新スキルを覚えたのか、子供に話しかけながら遊びます。

わりとすぐに新スキルを覚えるので、ゲームとしては達成感は高いです。

ちなみに、お母さんはこの時間にはクタクタなので、アイスの差し入れを忘れてはいけません。攻略をスムーズに進めるためには、イベントアイテムを効果的に使うことが重要なのです。

しばらく遊んだら寝る時間です。

二人が寝静まったところで、洗い物の残りやその他の家事をまとめてやります。

ゲームというものは事前準備をどれだけしたかでその後の展開が決まりますから、ここまでは油断ができません。

疲れたから明日やろう・・・なんていうのは甘えです。そんな甘い考えでは全滅待ったなしでしょう。

すべてのタスクが終わったら自分の布団を敷いて寝ます。

なんだか忙しそうに見えますね。

しかし、ゲームだったら何時間も夢中にできますよね。

単にそれと同じことなのです。

もちろん休みの日は平日以上にもっともっとゲームをする時間があります。

昔はあれだけゲームをやっていたのに、今ではゲームをしてなくてもゲームをしたいと思わないのは何故かと不思議に思っていたのですが・・・

それは、日常的に究極のゲームをやっているからだったのです。

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